夢見る蒸気屋

厭世的なSFガチ勢のブログ

深世海で真実に迫れ!自分以外の人類は滅亡したのか?

人間関係に疲れた人間嫌いの諸君!人間が一掃された誰もいない海で悠々と泳いでみたくはないか!?

出てくるのはみんな(何故か攻撃的な)海の生き物と、人類の置き土産の様々な(曲者の)生物型機械!倒して採掘して武器や潜水服をアップグレード!美しい映像美と音楽に癒やされながら縦へ横へ自由に動き回ってより深い海の世界を探索しよう!!

 

本日オススメしたいのはカプコンから2019年に発売された『深世海 Into the Depths』Apple Arcadeから始まり2020年春にSwitchにも移植されたぞ!

 

あらすじ

舞台は人類が侵食性の氷によって地上を追われ海に逃げた時代。どういうわけか主人公(潜水服で顔は見えない)は一人きり。

ある日拠点まで氷に侵され、やむを得ず逃げ出す主人公。道中で合流する機械「潜導」と共に行く先々で、海で暮らし始めたそれまでの人類が海で何をしてきたのか、何故ほとんど人類が生き残っていないのかを知る。人類はどこへ消えた?先人達の過ち。そして苦渋の決断。その真相はあまりにも残酷だった……。

 

自分は滅亡後の世界で滅亡の真相に迫るの大好き。ホントにツボ。

ハァ〜そういうことをしちゃうのかぁ〜ホォ〜などと人類の業の深さに思いを馳せつつも、人がいないことに安堵して深呼吸をする、あの感じ。

これ系の話と海が合わさったらもうワクワクしか無いです。

 

遊んだ感触の話

UIは気合が入っていて、一繋がりの線でいろんなものが繋がっている。ミニマムでスタイリッシュでオシャレな雰囲気だ。このUI見て「うわ絶対やろうこのゲーム」と思った。小声になるが個人的にアイテムの作成画面がちょっと分かりにくい……Xで追加(ADD ITEM)、Aで消費(CONSUME)!すげぇ小っちゃいがよく見たら漢字と英語が書いてあるからなんとか分かった……しかし最初はボタンを押し間違えたぞッ!(それぞれ見たまま+ボタンと−ボタンを押すのかと思っていた)でも慣れれば大丈夫、慣れればね!

操作性としては、初めは安定して動き回るのに慣れがいるが、少しずつ地面に激突しないように逆噴射してみたりソフトランディングしたりできるようになる。……でもやっぱり敵に襲われて岩壁に叩きつけられて酸素ボンベはロストするんだよな!!砂の中に隠れてるエイ(チヒロカスベ)は急に飛び出してくるから嫌いだよ。ボンベ喪失の主な元凶。絶許。水の無いところに水中から出ようとするとすごい勢いで水中に戻されるのも最初はつらかった。まぁ後で岩壁登ってきゃ良いんだなって分かりましたけどね。

音楽も落ち着く雰囲気で、浅い層は穏やかで和む。曲としては個人的に『Trench -Before Dawn-』が好き。だが深くなってくるとなんだか不穏な音楽になっていく……。水中での聴こえ方を追究したというサウンドは制作陣のプロ意識が伺える。是非イヤホンを装着して遊んでほしい!音楽系サブスクでも聴けるからいつでも深海サウンドを楽しめるぞ!

クリア後にゲーム内の音楽を楽しめるプレイヤー「自動演奏装置」が解禁されるのだが、ただ聴くだけじゃなく水中か水上か選べたり、音を追加したり減らしたりと様々なギミックを楽しめるのがポイント。曲によってどんなことが出来るか違うので一曲一曲味わって頂きたい!しばらく再生したままにしておくと、途中で解放する収集要素「謎のオブジェ(文明の遺物)」がちょいちょい背景に出現するのも愉快で楽しい。あの(謎のオブジェ2)だけテイスト違うんだけどどっから来たんだろうあいつは。

地図も完備。隅々まで探索する楽しさがある。このエリアの端っこに道が……やっぱりあった!となるワクワク感はたまらない。あまりに探索が楽しすぎて、現実で嫌なことがあっても「まぁ家に帰ったら深世海あるしな!」と思えた。生ハム原木の代わりになりますよ皆さん。

 

人間嫌いだけど仲間外れはやっぱり傷付くという同志の諸君のために少しだけ結末に言及しておくと、『みんな海中のとある場所で集まって暮らしてたけど主人公は忘れられた存在で実はハブられてましたチャンチャン♪』という話ではない、ということだけは言っておこうと思う。大丈夫みんな死んでるってかアレだからうん、アレ。もう何も言えねぇ。でもまぁ2つあるエンディングのうち、同志諸君なら……。

 

グッズの予約は第2弾が知らないうちについ先日(8月17日)締め切ってしまったそうで悲しい。第1弾の時はお世話になりましたカプコンさん!Tシャツカッコよくて最高です。イラスト集出したら即買うんで絶対出してくださいよ。

 

人間嫌いでも「なんかすげぇいいゲームをやったぞ……」と思い出に浸れる、そんなゲームです。